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エア アレイ
2002
矩形の敷地に設定した構成は至って単純である。垂直動線をまん中に、4戸の賃貸住宅を左右に2層ずつ積み、従来ならば地面に建っていたはずの住宅をさらに積み上げた。だから、住宅なかば空中に投げ出されたような感じになった。
地階にガレージ、1階から4階に賃貸住宅、5階から7階がオーナー住宅という構成である。斜線制限によってヴォリュームが削られていく6階以上の空間が、オーナー住宅の中心になる場所で、その中間に子供たちの個室がブリッジ状に浮いている。6階のリビングとダイニングキッチンは、床にタイルが貼られ、大きなガラスの屋根に被われてはいるが、ほとんど屋上のような空間である。床暖房によって快適な環境を確保しつつ、住宅の中でありながら、駅周辺のビル群や遠くの丹沢山系のパノラマが望める開放的な生活の場所になっている。